イギリス英語とアメリカ英語、オーストラリア英語やニュージーランド英語、カナダ英語はどう違う?
英語を共通に使う国、イギリス、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどがありますが、それぞれの国によって英語の使い方には違いがあります。ここで、国によってどのように英語が違うのかを見てみましょう。
- アメリカ英語とイギリス英語(クウィーンズイングリッシュ)の違い。アメリカ英語とイギリス英語の違いは大きく分けて(スペル、単語、文法、発音)といった4つの点があります。特にスペルの綴り方が異なることが多くみられます。
例えば>>スペルの違い:アメリカでは[color =色]を、 イギリスでは[colour]と綴ります。単語の違い:アメリカでは、[elevator=エレベーター]を、イギリスでは、[lift]という。文法の違い:アメリカでは、Aさん「I live in Japan =私は日本に住んでいます。」 Bさん「I live in Japan too =私も日本に住んでいます。」の『too』を、イギリスでは、Bさん「I live in Japan as well」『as well』と使う。
発音の違い:R”の発音、アメリカではhere(ヒァー),舌を巻いてRを発音するのに対し、イギリスでは(ヒアー),舌を巻かずに発音します。
- アメリカ英語とオーストラリア英語(オージー英語)の違い。
オーストラリアはイギリスからの植民によって、国家の歴史が始まっていることもあり、基本はイギリス英語ですが、 発音に関して、他の国の英語と違うところがあります。
例えば>> A(エー)の発音を、オーストラリアでは(アイ)と発音し、
Good Day(グッド デイ)を(グッド ダイ)と発音します。
- アメリカ英語とニュージーランド英語(キウイ英語)の違い。
ニュージーランド英語は、オーストラリア英語によく似ています。 オーストラリア英語の基本が、イギリス英語から来ているということは、ニュージーランド英語も基本的にはイギリス英語だということですね。アメリカ英語との大きな違いと言えば、ニュージーランド英語は、アメリカ英語とは違う独特な発音をもっています。
例えば>>E(エ)の発音を、ニュージーランドでは(イ)と発音し、
Pet(ペェット)の発音を、(ピィット)と発音します。
- アメリカ英語とカナダ英語(カナディアンイングリッシュ)の違い。
カナダ人口の85%が英語を話し、残りの15%がフランス語を話すカナダ。
カナダ英語のスペルは、イギリス英語とアメリカ英語の要素で構成されています。アメリカ英語の多くの基本の言葉を共有し、イギリス英語の多くの文法を多くもっています。アメリカ英語との違いは、フランス語の影響を多くの分野で受けているので、カナダ独特の特徴英語もいくらかあります。
例えば>>about(アバウト)の発音を、(アブウト)と発音します。
日本の学校では、アメリカ英語が教えられ、もっとも耳慣れしているのが、アメリカ英語ですが、英語を日常的に話している国は、これらの他にも、ヨーロッパではアイルランド、アジアではシンガポールなど、英語が公用語となっている国はたくさんあります。英語に興味を持って学んでいても、国によっては日常での表現のし方や、スペルなど、違うところもありますが、映画や音楽で色々な国の英語に慣れ親しんでいる今、アメリカ英語であっても、他の英語を話す国の人たちにも理解してもらえると思います。
日本の学校ではアメリカ英語を学び、リスニング用のCD教材もアメリカ英語が多いですが、日本人が話す英語は、日本人英語です。
たくさんの国の英語の違いを見てみると、本当に興味深く、色々な表現の違いがあります。実際に、英語を話す、アメリカ人、イギリス人、カナダ人、オーストラリア人、ニュージーランド人、フランス人、ドイツ人、台湾、シンガポール、香港の人たちの英語の発音や、表現には色々な違いもありますが、その違いを気にするのではなく、みんなそれぞれの個性をもち、それぞれの色で、英語で会話しています。
英語を話せるだけで、こんなにもたくさんの国の、たくさんの人たちとコミュニケーションがとれるというところの方が大切なのではないかと思います。英語を勉強する際に、どの国の英語を学ぶのかよりも、いろいろな国の、いろいろな英語の違いや、日常表現などを気にしながら勉強してみると、もっと英語の世界が広がり、楽しく学べるのではないでしょうか。